
世界遺産・古都京都の文化財のひとつ二条城。この付近は住宅や商店などが多く、落ち着いた界隈ですが今年の大河ドラマ「青天を衝け」にも登場し注目を浴びています。 二条城から南へ下がると、三条会商店街。東西に800mにおよぶ長いアーケード商店街で、2004年のアテネオリンピックの金メダリスト、野口みずき選手が雨の日にこちらを練習場所として使っていました。古い商店から若い雰囲気のショップまでさまざまな店舗があり、京都のローカル感を味わえる散策するだけでも楽しいエリアです。
今年の大河ドラマ「青天を衝け」でもおなじみ、徳川家の京都の居城である二条城。徳川慶喜による「大政奉還」の舞台となった二の丸御殿は、狩野派の襖絵、見事な彫刻の欄間、歩くと音のなる「うぐいす廊下」など見どころがいっぱい。また、この二の丸御殿に面した二の丸庭園や清流園などの美しい庭園もおすすめ。敷地内には桜が約50種300本あるため、お花見や紅葉も楽しめます。近年は季節ごとのライトアップやイベントも数多く行われていて、注目が集まっています。
二条城付近には「青天を衝け」でも舞台となった場所がいっぱい。二条城の裏側には、平岡円四郎が襲撃を受けた「西町奉行所跡」二条城の正面には松平春嶽ゆかりの「福井藩邸跡」があります。北東に歩くと「蛤御門」南に下がると新撰組ゆかりの「壬生」などいずれも徒歩20分ほどで、まさに「青天を衝け」紀行が楽しめます。 また二条城から12分ほど歩いた場所に昨年の「麒麟がくる」でおなじみの「本能寺跡」があり、大河ドラマ好きには外せない界隈です。
夏には『二条城×ネイキッド 二条城夏まつり』が開催され、唐門のプロジェクトマッピングや二の丸庭園のライトアップなどが行われます。歴史深い二条城に映し出される幻想的な世界感は見応えたっぷりです。
住所:京都市中京区二条城町541 時間:8時45分〜16時(最終入城)年末年始休
金の鳥居が印象的な御金(みかね)神社。ビルの谷間にある小さな社ですが、京都一の金運神社として有名です。この神社の主祭神は金山毘古命(かなやまひこのみこと)でもともとは金属を司る神様。この神社から一本東に位置する釜座(かまんざ)通りには平安時代の頃より釜を作る職人が多く暮らしていました。さらに東に進むと、江戸時代に幕府によって「金座」「銀座」が設けられ、金銀の職人が住んでいた「両替町通り」があります。初めはそういった人々から金属の神様として信仰を集めていたのですが、それが転じて「金運」アップの神様として信仰されるようになりました。
多くの京都の神社は夕方には閉門してしまうのですが、この神社は夜も明かりがつき、24時間参拝が可能。付近には住宅もあるので、夜間は静かに参拝しましょう。樹齢200年を超えるご神木イチョウの葉を形どった絵馬や、金運アップに効果があるとされる授与品の「福財布」が人気です。「福財布」は社務所の開いている午前10時から午後4時までの授与です。
住所:京都市中京区西洞院通御池上ル 押西洞院町614 時間:10時〜16時(社務所 ) 無休
二条城の南側に佇む静かな寺・神泉苑。もともとは、平安時代、天皇のための庭である禁苑でした。この池の水は都がどんな日照りに見舞われても枯れることがないといわれ、雨乞いの儀式が行われたことも。また869年に京都で病が流行った際に神泉苑に66本の鉾をたてたことが祇園祭の始まりとされています。
静かで心落ち着く雰囲気の神泉苑。池にかかる赤い「法成橋」を1つ願いごとをしながら渡り、社にお参りすると願いごとが叶うといわれています。 今は境内にアヒルが飼われており、のんびりと過ごす姿がSNSなどで人気を集めています。
住所: 京都市中京区西洞院通御池上ル押西洞院町614
訪問着や振袖などの着物の生地としておなじみであり、優美で柔らかい色合い・柄が特徴の「京友禅」。「京友禅 体験工房 北本染芸」では、江戸時代から伝わる「摺り疋田(すりびった)」と呼ばれる手法で友禅染めが体験できます。 生地や染める柄も選ぶことができ、袱紗(ふくさ)・御朱印帳・バッグなど自分だけのオリジナルのものを作ることが可能です。
先生がついて指導してくださるので初心者にも安心。時間は1時間半から2時間かかりますが、京都らしい歴史を感じる工房でじっくりと体験ができます。要予約。
住所: 京都市中京区御池通大宮西入門前町 539-5
https://kitamoto.shopinfo.jp/
二条城のお堀のすぐ近くに佇む町家を改装した「ART SPACE NUI」は版画作家のKATO YUIさんのアトリエ兼ギャラリー兼コミュニティスペース。 古い柱や梁を残しながら、2階の床を外した大胆な吹き抜けのある町家で、時期ごとに様々な展覧会や、イベント、ワークショップなどが行われています。
時期によってかわる作家さんの展覧会はどれも興味深く、アート好きな人にはおすすめです。二条城へ行かれた際にふらっと立ち寄られてもよいかもしれません。
住所: 京都市中京区市之町170
https://www.art-space-nui.com/
二条城近くの路地にひっそり佇む、スタンディングカウンターのみのコーヒー店。古い町家を店主自らでリノベーションした店内には古いレコードが並び、まるで隠れ家のような独特な雰囲気が漂います。 コーヒーは注文後に挽いた豆を一杯一杯丁寧にハンドドリップ。サンドイッチなどの軽食も。テイクアウトもイートインも可能なので二条城観光の際に立ち寄ってみては。
深煎りから浅煎りまでコーヒー豆の種類も豊富。迷った場合は店主に相談すると、おすすめを紹介してくださいますよ。今回、スタッフが訪れた際はアイスコーヒーとハムとチーズのホットサンドを注文。チーズがとろっとしたホットサンドはアイスコーヒーとの相性抜群でした。ジャズの流れる心地よい空間なの何度でもリピートしたくなります
住所:京都市中京区最上町382-3
https://www.instagram.com/nijokoya/
「祇園」や「嵐山」といった京都のメジャーな有名観光地とは異なりますが、「二条城」界隈は京都の人々の暮らしや歴史をより身近に感じていただけるスポットかと思います。 それではまた、次回のスタッフのおすすめも、お楽しみに!