Machiya Magazine
Machiya Magazine A BLOG BY MACHIYA INNS & HOTELS

【春の岐阜県・飛騨高山を歩く】
地元スタッフが教える
はじめての高山散歩

写真:高山市観光公式サイト

春の飛騨高山へ訪れたことがありますか?

今回は飛騨高山の中心地、高山市の春のおすすめスポットを紹介します。四季折々で色々な表情を魅せてくれる高山。歴史ある古い街並みと新旧の文化が醸し出す街の空気感にいつも心がときめきます。

高山市は岐阜県の中心より少し北にあり、皆さんが思い描くより少し遅めの春が訪れます。南から桜前線が上がり、近畿から関東にかけては3月下旬から4月上旬に桜が開花しますが、ここ高山では大体4月中旬くらいに開花します。年によってはゴールデンウィークに残り桜が見られる時もあるので、ほぼ東北の開花時期と同じくらい。「忙しくて桜が見れなかった」「今年は違う場所で桜を見たい!」なんて人も高山では美しい桜があなたを迎えてくれるはず。

今年は雪も多くて寒い日が続いていますが、春旅行のことを考えるとちょっと気持ちもあたたかくなりませんか?今年の春は、ぜひぜひ高山に遊びに来てください!


1. 満開のピンクの桜 × 赤色の中橋

写真:高山市観光公式サイト

歴史ある街並みに映える朱色の中橋

高山市中心部を流れる宮川に架かる朱色の橋で、高山観光では外せないスポットです。観光情報誌やネットでも、この鮮明な朱色の橋を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

橋は街が栄えた城下町時代に架けられたのですが幾度かの水害により流されて、現在の橋は1925年(大正14年)に架け直されました。1965年(昭和40年)に欄干取替工事を行い現在の鮮やかな朱色になったそうです。なんと、今年2022年で97年目を迎える橋です。歴史を感じますよね。

地元スタッフのおすすめポイント

中橋は橋の上からの眺めや歩いて雰囲気を味わうのが王道ですが、今回おすすめするのは中橋から宮川を下流に少し歩いた所にある、桟橋からの眺めです。特に春の時期は満開の桜と朱色の橋の調和が素晴らしく、目も心も奪われます。

記念写真は橋の上で撮り、桟橋からは静かに風情と情緒を楽しみましょう。春とはいえ水辺は少々気温が低いので暖かい服装をご準備ください。

中橋

開花時期:4月中旬〜下旬

住  所:岐阜県高山市神明町4丁目

お問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)

アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩約12分


2. 中橋の桜 × 春の高山祭(山王祭)

写真:Photo AC

絢爛豪華な屋台やからくりも高山の春を華やかに彩る祭り

春の高山祭(山王祭)は、日枝神社の例祭で毎年4月14日から15日まで2日間開催されます。また、秋にも高山祭(八幡祭)は櫻山八幡宮の例祭として毎年10月9日から10日に開催されます。この二つの祭りは日本三大美祭や日本三大曳山祭と言われ、代々高山の人々に大切に守り継がれてきた大事な行事です。

春の高山祭(山王祭)の呼び物といえば、国の重要有形民俗文化財に指定されている「屋台」全12台の曳き揃えと内3台のからくり奉納です。秋の八幡祭では屋台が11台、からくり奉納が1台となり、春の祭が多くの屋台を見ることができます。

春も秋も高山祭の魅力はまだまだたくさんあるので、ぜひみなさんの目で確かめてみてください。きっと春祭りもですが秋祭りも毎年訪れたくなりますよ。

地元スタッフのおすすめポイント

春の高山祭(山王祭)を何度も見てきましたが、毎年春の兆しが見えてくると今年はどこで楽しもうかなと考えます。やはり初めての高山旅でおすすめしたいのは、中橋周辺から見る「桜×中橋×屋台」の共演!鉄板ではありますが、本当に写真映えします。初めて橋の上を屋台が曳かれていく様子を見れば、一瞬タイムスリップしたような錯覚になること間違いなしです。

春の高山祭(山王祭)

開催日時:毎年4月14日・15日

住  所:岐阜県高山市

お問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)

アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩約12分


3. 風情ある古い街並み × 久田屋さんの藤の花

写真:高山市観光公式サイト

先人達が創り上げた風情ある街並み

高山の中心地、商人の町として発展した上町と下町の三筋を「古い町並み」と呼びます。江戸末期から明治中期に建てられた屋敷などが建ち並び、出格子の連なる軒下には用水が流れ当時の面影を残したままです。

特に上町はおみやげ屋さんが多く並び、雑貨屋さんや飲食店もあるのでいつも観光客で賑わっています。また、生活の中心地だったということもあり造り酒屋さんが多いのも特徴です。杉の葉を玉にした「酒ばやし」を見るとついつい足を運びたくなってしまいます。

地元スタッフのおすすめポイント

桜をはじめ、花の満開のタイミングってほんのひと時なので出会うのは難しいですよね。桜が終わり、5月の中旬くらいに「古い街並み」にある「久田屋」さんの軒先で、薄紫の藤の花が見頃を迎えます。この手入れの行き届いたオブジェのような藤の花と風情ある「古い街並み」をぜひお楽しみください!!

古い街並み

開花時期:5月中旬

住  所:岐阜県高山市上三之町

お問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)

アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩約12分


4. 小川沿いに咲く桜 × 江名子川散歩

春の江名子川散歩、趣ある橋めぐり

櫻山八幡宮からすぐ近く。高山城築城の頃、お城を囲む堀の役目の為に作られた「江名子川」。周辺は京文化の影響を強く受け、歌舞伎にちなんだ名前の橋や横丁があり、どこか懐かしい雰囲気のある遊歩道です。

春には川沿いに桜が咲き、夕暮れになると周辺がライトアップされ、幻想的で美しい夜桜を見ることができます。

地元スタッフのおすすめポイント

江名子川沿いには朱塗りの「桜橋」をはじめ、石造りの「日影橋」、木造りの「助六橋」など魅力的な橋があります。その橋の中でも一番目立つ「桜橋」周辺での桜鑑賞をおすすめします。

橋の名前が「桜橋」と呼ばれるだけあって、桜×橋×周辺の雰囲気がベストマッチです。古き良き街並みを持つ場所では朱色の橋の景色は外せないですね。

写真:高山市観光公式サイト

江名子川

開花時期:4月中旬〜下旬

住  所:岐阜県高山市大新町周辺

お問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)

アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩約15分


5. 街歩きグルメ × 絶品飛騨牛握り

高山で街歩きグルメ

高山は街歩きに観光、さらに食べ歩きも楽しめる街です。ひと昔前までは飛騨牛串、飛騨牛握り、みたらし団子、五平餅、飛騨牛コロッケが主な街歩きグルメでしたが、今はさらに…飛騨牛まん、飛騨牛温玉とろ煮、飛騨牛大玉焼き、タピオカにジェラートなどスイーツからちょっとした食事まで出来ます。おいしい香りに誘われながら食べ歩いているだけでお腹いっぱいです!

写真:スタッフ撮影

地元スタッフのおすすめポイント

高山で食べ物の話をするとキリがありませんが、今回は一つだけおすすめします。それは「飛騨牛握り」!きれいな霜降り肉を軽くバーナーで炙り、岩塩をそっとのせた飛騨牛握りは絶品。お店によって味や提供方法も違うのでそれぞれ食べ比べて、お気に入りの逸品を探してみてください。

ロケーション&概要

住  所:岐阜県高山市内中心部

お問合せ:0577-32-3333(高山市観光課)

アクセス:JR高山本線「高山駅」から徒歩約10〜15分


今回は高山市中心部と春にフォーカスしましたが、高山は年間通じてどの季節でも楽しめます。あの名所に行って、ここで名産を食べて…と旅行ってなんでも詰め込みがちですが、たまにはゆとりのある行程で、数回に分けて同じ場所を楽しむのも◎。余裕を持った旅行で、ゆっくり時間をかけて心と体を休めましょう。ぜひ、春の飛騨高山観光をお楽しみください。

飛騨高山旅行におすすめの宿

THE MACHIYA HOTEL TAKAYAMA
定員:2~5名様岐阜県・高山市にあるデザイナーズ町家ホテル。高山駅徒歩圏内。旅の人数や目的にあわせて選べる6タイプのお部屋。癒しの家電・アメニティの充実した2つの貸切風呂。地元岐阜県の茶葉が飲み比べできるご宿泊のお客様限定のティーラウンジも。 詳細はこちら
一棟貸し町家・離れTHE MACHIYA HANARE
定員:~4名様1日1組限定・完全プライベートな一棟貸し町家。飛騨高山を流れる宮川の畔り、古い町並みエリアにあり観光アクセス抜群!自炊のできるキッチン、ヒノキ風呂付きの浴室。飛騨高山の伝統と自然に触れる「町家(町屋)暮らし」をご体験ください。 詳細はこちら
投稿日: 更新日:
カテゴリ:
MACHIYA INNS & HOTELS(町家インズ&ホテルズ)は、
京都や金沢の伝統家屋である「町家(町屋)」や古民家をリノベーションした宿泊施設です。
お一人様、カップル、ご家族、グループ、様々なシーンで、日常のようにリラックスしながら、
伝統的な趣ある非日常の空間をお楽しみください。 町家インズ&ホテルズ公式サイト