
こんにちは。町家インズ&ホテルズの金沢スタッフの福田です。
石川県の中心地「金沢」と言えば、歴史・文化そして伝統工芸が根付いた街に、美味しい海鮮料理や観光名所に恵まれた、北陸でも屈指の観光地をイメージする方が多いのではないでしょうか。
その中で意外に知られていないのは、石川県における「銭湯」という文化についてです。実は、日本の「銭湯」という文化を世に広めたのは石川県出身の銭湯経営者たちだと伝えられており、江戸時代から明治時代にかけて現在の銭湯の形を作り上げたのも彼らと言われています。
今回はその歴史のある金沢銭湯のひとつ、長町武家屋敷跡界隈で復活オープンした「松の湯」についてご紹介します。金沢観光で疲れた体を癒してくれる、次世代の金沢銭湯サウナの代表となるであろう施設として、今注目を集める銭湯「松の湯」の魅力をたっぷりお届けします。
銭湯「松の湯」は元々、70年以上も地元住民から愛されていた歴史ある銭湯施設でした。しかし、惜しまれつつも2020年に廃業。銭湯経営者の高齢化の煽りを受け、日本全体で銭湯という文化が無くなりつつあり、それはこの松の湯も例外ではありませんでした。
そんな事態を変えようと、そして「金沢で紡がれてきた銭湯文化を受け継ぎ、金沢の文化・歴史に触れて深めて楽しむ新たな場所を作りたい!」という思いのもと、2022年11月26日“いい風呂の日”に松の湯が復活オープン!ちなみに、一度廃業した銭湯が再び営業することは石川県では初のこと!長年通っていたファンにとってはとても喜ばしいことですよね。
松の湯があるのは、長町の「せせらぎ通り」。江戸時代からある鞍月用水沿いの道には、金沢グルメといえばココ!という人気店や、隠れ家のような飲食店が立ち並びます。松の湯の周辺は、景観が保護されている特別地区で、加賀藩士たちが生活していた歴史の面影を感じる街並みの「長町武家屋敷跡界隈」。さらに、金沢市の繁華街・香林坊エリアがすぐ近くにあり、金沢の新鮮な海鮮が楽しめる人気観光地「近江町市場」、金沢観光で絶対に外せない日本三名園「兼六園」など金沢の主要エリアも近く、金沢の観光ロケーション抜群の好立地となっています。金沢観光で歩き疲れたら、松の湯でリフレッシュしてから再出発するのもおすすめです。
松の湯復活オープンの際に内装も一新されています。金沢の伝統を残すため、エントランスの壁や銭湯内の壁画にオリジナルの「九谷焼」タイルが使用されています。今風のおしゃれな館内と金沢の伝統が融合した、他にはないスタイリッシュな空間です!
とくに銭湯内の壁画が注目ポイント。男湯はダイナミックな富士山と龍、女湯は曼荼羅模様とそれぞれに色鮮やかに描かれています。実は、松の湯の随所に設えられた九谷焼タイルは、すべて金沢で活躍する若手からベテランの職人さんによる手書き!金沢の文化財としての側面でも楽しむことができます。老舗時代の面影がそのまま残ったレトロな部分もあるので、昔から通っていた地元の方はきっと懐かしく思うはず。ぜひ見つけてみてくださいね。
サウナ情報サイトのサウナイキタイで活発にサ活レポートがあがっている、松の湯の「サウナ」。サウナーおすすめの金沢のサウナ付き銭湯として、密かに人気が高まっているんです!
松の湯では、男女それぞれの銭湯内に「サウナ」「水風呂」「外気浴テラス」を完備!サウナの温度はしっかり100度以上あり、広さは大人6名が入れるほどで、さらにロウリュ付き!水風呂も18度前後と一般的な温度に設定されています。
松の湯のサウナの最大のポイントは、セルフロウリュができること!これこそが金沢銭湯サウナの代表になりうる理由になります。セルフロウリュ付きの銭湯というものは日本中探してもなかなか見つからず、通常は電気ストーブを使用したカラカラと乾燥したサウナ(通称 昭和ストロングサウナ)が一般的です。
しかし、松の湯ではロウリュができるので湿度を上げて、体感温度を上げることで体の負担を下げ、さらに乾燥からのどや髪を守ることも。健康に効率よく温まることが出来ます。
ちなみに、セルフロウリュだとついつい水をかけすぎてしまい、石が冷めてしまったり、ストーブが故障してしまうこともあるので、訪れる方は節度とマナーを持って楽しんでいただければ幸いです。
サウナ料金は360円+大人銭湯料金490円で計850円です。一見、一般の銭湯の中では少々高く感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この料金内にはレンタルのサウナマットとタオルセットも含まれています!さらに、松の湯の銭湯内にはリンスインシャンプーとボディーソープを常設で、更衣室のドライヤーも無料!なおかつ、銭湯なのにその他のサウナ専用施設に匹敵するレベルのサウナのクオリティを考えると決して高くはないと思います。金沢観光の合間や仕事帰りでも手ぶらで行ける手軽さもいいですよね。
「外気浴」と聞くと吹きさらしの屋外を想像しますが、松の湯では銭湯内に専用エリアが設けられていて、屋根付きの外気浴を楽しむことができます!雨が降っていても、真夏で日差しが強すぎても天候を選ばず体を休ませることができます。冬には金沢らしい雪を見ながらのクールダウンも!
サウナ後の水風呂への動線もよく、すぐそばにシャワーブースがあり、極力体が熱い状態ですぐに汗を流して水風呂に入ることができるようになっています。しかも、水風呂が深くなっているので、首までしっかり浸かれます!水量が多いので水の温度も常にキープ。ちなみに、サウナの扉の前は出入りする方がいらっしゃいますので、少し離れた位置でかけ湯することをオススメします!
銭湯のお風呂上がりといえば、ぐいっと一杯飲みたくなりますよね。そんな時は松の湯のある、長町せせらぎビルの2階へ!「せせらぎラウンジ」という白を貴重とした開放感のあるカフェ&ワークラウンジが新しくオープンしています!炭酸系のソフトドリンクやビールなどのアルコールドリンクも楽しめるので、松の湯で銭湯とサウナを楽しんだあとの水分補給と休憩にぴったり。
ふらっと通えるカフェとしての利用はもちろん、屋外テラスやワーキングスペースも完備!出張中の仕事や打合せをする場所がほしいときにも◎ 他にも会議や個展、パーティーなど多目的に利用できるラウンジですので、気になる方はぜひスタッフさんに声をかけてみてくださいね。
同じく2階には、コインランドリーがあるので洗濯待ちの間の利用にも◎ 金沢の主要な観光スポットからも近いので、金沢観光の合間の小休憩に立ち寄るのもおすすめです!
地元の方にも、旅行やお仕事で訪れる方にも愛される金沢のサウナ付き銭湯「松の湯」。この記事を読んで、絶対に行ってみたい!と思っていただけていたらとても嬉しく思います。
スタッフのおすすめポイントとしては、やはりオープンしたてならではのサウナの最大の楽しみ「木の香り」を楽しめること。ヒノキのいい香りは心身ともに癒されますよね。こればかりは今のうちに行かないといけないので、皆さんぜひ足をお運びください!
銭湯「松の湯」
住所:金沢市長町1丁目5番56号
営業時間:13:00~24:00 定休日:水曜
電話:076-208-7155
駐車場:4台 ※満車の場合は近隣コインパーキングをご利用ください
公式サイト:https://msento.com/
公式SNS:https://www.instagram.com/matsu_sento/
料金(銭湯):
大人490円/中学生〜大学生(13〜22歳)300円
小学生(7〜12歳)130円/幼児(6歳以下)50円
ふれあい入浴150円(金沢市ふれあい入浴補助券をお持ちの65歳以上の方)
料金(サウナ):360円 ※タオル、バスタオル、サウナマットのレンタル込み
貸しタオルセット:100円(バスタオル・フェイスタオル)
最後に、せっかく金沢観光に行くなら、松の湯以外の金沢のサウナも満喫したい!サウナ大好き!という方にぜひおすすめしたい宿、それは“サウナ付きの一棟貸し町家(町屋)”をご紹介します。
「町家レジデンスイン金沢」の“大人の隠れ家サウナ”は、伝統的な金澤町家をリノベーションした一棟貸しの町家宿に宿泊しながら、町家の中にあるプライベートサウナでいつでも自由にサウナをお楽しみいただけます。
ホテルとは違い、一軒家をまるごと貸し切りで宿泊できるので、時間に縛られず好きな時間にサウナを楽しみたい方や、他の人の目を気にせずサウナに入りたい方、自分のペースでじっくりサウナを満喫したい方にぴったり◎ さらに、サウナハットやロウリュ用アロマオイルなどサウナグッズも完備!サウナーでも初心者でも、ととのうサウナをご堪能いただけます。(ご利用にはサウナプランのご予約が必要となります)
伝統的な町家宿に宿泊しながら、設備の整ったサウナで楽しむ“ととのうサ旅”を、ぜひご体験ください。
117平米のゆとりあふれる町家宿内に「サウナ」を完備。開放的な吹き抜けのリビングダイニングにオープンキッチンや優雅な意匠が煌めく和室、ヒノキ浴槽の浴室など町家の趣が映る優美な設え。繁華街「片町」「香林坊」に並ぶ「竪町」エリアに位置し、「金沢21世紀美術館」まで徒歩すぐ。非日常という“贅沢な自由を愉しむ”ための町家宿。
一棟貸し町家宿では初となる「サウナ」を町家内に完備。大迫力のプロジェクターや、除菌・美容効果などが期待できるナノバブル水など最新の設備も充実。「ひがし茶屋街」徒歩すぐ、「金沢城公園」「兼六園」「近江町市場」徒歩圏内。大正ロマンの面影を情緒深く映す町家宿。