
こんにちは。町家インズ&ホテルズスタッフの田中です。京都は朝晩すっかり冷え込むようになって、秋の訪れを感じるようになりました。今回は、京都観光のあいまにほっと一息つけそうな、穴場の古民家カフェをご紹介します。こんなところにカフェが⁈と思うような場所、例えば由緒あるお寺にあるカフェや、築100年の登録有形文化財の建物がリフォームされて素敵に生まれ変わったカフェなど、町家インズ&ホテルズのスタッフも日頃からプライベートでよく訪れるカフェをご紹介いたします。古民家カフェ特有の趣のあるインテリアや美味しそうなランチやスィーツをご覧いただき、少しでも京都の街の魅力をお裾分けできたら嬉しいです。
400年の歴史を紡いできた由緒ある京都のお寺のお茶所で営まれる「d食堂」。勅旨門をくぐり本山佛光寺の境内に入ると、一見カフェがあるとは思えないつつましい雰囲気の中にd食堂が見えてきます。
店内に入ると、天童木工の低座椅子が置かれた広々とした和の空間が広がります。ちなみに、座り心地の良いこの座椅子は、併設のデザインストアでも販売しているそうです。お料理は、京都の食文化や旬を伝える月替わりの「京都定食」のほかにも、「焼おむすびのだし茶づけ」や「湯葉あんかけ丼」など京都らしいメニューが並びます。スイーツ好きな方には、あんみつや、ソフトクリーム等の甘味メニューもたくさん揃っています。
敷地内には、流行に流されず長く続いていく「ロングライフデザイン」をテーマにした京都の工芸品やロングセラーの生活道具のストアがあり、お食事だけでなくお買い物も楽しめます。京都らしい”すぐれもの”に出会いたい方にはおすすめです。お寺の雰囲気に馴染んで、京都らしい和の趣を感じられる場所です。
住所:京都府京都市下京区新開町397
アクセス:地下鉄烏丸線四条駅5番出口より徒歩2分
阪急電鉄京都線烏丸駅より徒歩5分
四条駅(京都市営)から385m
営業時間:11:00~18:00(L.O. 17:00)
定休日:火、水
《写真提供》D&DEPARTMENT KYOTO
京阪・丸太町駅から北へ徒歩10分、大通りから1本中に入った住宅街に、かものマークのレトロな看板が見えたら、そこが「かもがわカフェ」の入り口です。中二階に上がると、倉庫を改装したような天井高めの開放的な空間が広がります。壁に備えられた大きな本棚に本がたくさん置いてあるので、思わず手に取ってページをめくりたくなる気分に。ステンドグラスからこぼれる優しい日差しやここちよい風を感じられる居心地の良いカフェです。店員さんも気さくに対応してくれるので、リラックスして過ごせます。
人気のランチは、ワンプレートでボリュームもある「日替わりのお昼ご飯」・「今日のカレーライス」・「スープ&パンのランチセット」の3種類から選べます。なかでも「たっぷりスープとパン」のポタージュは、ほっこりと家庭的な味わいで、チーズ(2種類から選べる)・オリーブ・フルーツ・ヨーグルト・バケットに中国茶も付いて、お得にいただけます。コーヒー好きな方には、甘い香りで苦味とコクが楽しめる深煎りの「かもがわハウスブレンド」がオススメです。
住所:京都府京都市上京区西三本木通荒神口下ル上生洲町229-1
アクセス:京阪鴨東線「丸太町」駅から北へ徒歩10分。
市バスなら「荒神口」(こうじんぐち)バス亭下車徒歩3分。
神宮丸太町駅から314m
営業時間:12:00~23:00 (L.O.22:30)
定休日:第4水曜日 (第1・第3水曜は18:00閉店、第4水曜は定休)
《写真提供》かもがわカフェ
御所南界隈に佇む築100年の古民家を改装した、どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれる町家(古民家)カフェです。
奥には、中庭の緑を眺められるカウンター席もあり、お一人でも気兼ねなくお食事を楽しめます。
人気のランチメニューは、「日替わりランチ」のほか、これからの時期にお勧めの「かす汁定食」(冬季限定)です。ほんのり香る酒粕と野菜の甘みが冷えた身体を温めてくれますよ。具だくさんであったまるので冬の季節にはにはかかせないですね。コーヒーは、長岡にあるUnir さんのスペシャルティコーヒーを使用し、個性が引き立つ「フレンチプレス」で抽出してくれます。スィーツは「気まぐれスイーツプレート」が人気。金時人参のタルトは、甘さ控えめの上品な味わいで、自家製プリンも隠れファンが多い定番メニューです。
なんといっても、ランチメニューの「満足セット」(小鉢のお惣菜が2種類、漬物、日替わりランチのハーフサイズ、ビーフシチューミニ、スープまたはサラダ、ミニプリン)と、その名の通り大満足なランチメニューとなっています。リーズナブルで野菜も沢山いただけるので、地元の京都府民にも人気でいつも賑わっています。御所南界隈を訪れた時には、気軽に立ち寄ってみてくださいね。
住所:京都府京都市中京区堺町通丸太町下ル橘町88
アクセス:地下鉄烏丸線 丸太町駅 徒歩6分
京阪鴨東線 神宮丸太町駅 徒歩11分
営業時間:Lunch11:00~15:00、Dinner14:00~19:40
定休日:木曜日
《写真提供》cafe 奏
バナナの木が目印!地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩6分の「Cafe Bibliotic Hello! (カフェ ビブリオティック ハロー!)」。
店に入ると、壁一面に本棚が備えられた開放感溢れる吹き抜けの空間が広がります。ハンドドリップで丁寧に煎れてくれるコーヒー、カプチーノやラテなどもオススメ。コーヒーを飲みながら、お気に入りの本を探して眺める、穏やかなここちよい時間が手に入ります。ランチのおすすめは、もっちりとした食感のリングイネのパスタ。こちらのセットは、バケットとドリンクがサラダまたはスープと一緒に楽しめます。甘党の方には、ハンドメイドのスイーツメニューも。オーダーが入ってから、その場でフルーツをカットし盛り付けているので、フレッシュさが特徴です。
カフェ ビブリオティック ハロー!『Cafe Bibliotic Hello!(ビブリオティックハロー)』は実は夜に訪れるのもオススメです。カレーライスやハンバーグ、ステーキなどのメニューに合わせて、ビールやワイン、モヒート、ウィスキーや他のカクテル類も充実しています。深夜12時(ラストオーダーは11:00pm)まで営業をしているので、ご友人同士集まって賑やかに過ごしたり、一人好きなカクテルを飲みながら本を読んだりと色々な楽しみ方ができます。
住所:京都府京都市中京区二条通柳馬場東入ル晴明町650
地下鉄東西線 京都市役所前から徒歩10分
営業時間:11:30~24:00(L.O.23:00)
定休日 不定休
《写真提供》Cafe Bibliotic Hello! カフェ ビブリオティック ハロー!
木屋町の町家街に佇む和栗専門 紗織は、流れる鴨川のせせらぎと京都の古きよき街並みの風情を感じられるカフェです。2階にも眺めの良い席があり、自然光を感じながらくつろいで過ごせます。
メニューは、国産和栗のシェアわずか1%という大粒で甘味が強い最高級の丹波栗のみを使用したモンブランを中心に、栗粉もちやタルトなど、秋ならではのスィーツをいただきけます。なかでもオススメは、数量限定の錦糸和栗モンブラン「紗」や、「和栗と季節の果物パフェ」など。秋ならではの和栗モンブランやパフェをお楽しみください。
丹波栗11個を使用した細さ1mmの絹のようなマロンペーストを専用機で目の前で絞ってくれるその瞬間は、シャッターチャンス。見ているだけで気分が上がります。お味も、まさに栗そのもの!濃厚なのに軽い口当たりで栗本来の自然な甘味を感じます。是非一度お試しを。
住所:京都府京都市下京区和泉屋町170-1
アクセス:阪急京都線 河原駅より徒歩5分
営業時間:10:00~18:00(L.O 17:30)
※毎朝7~9時より当日分の整理券配布を開始
※配布開始時間はお客様のお並び状況に準ずる
※テイクアウトは11:00より販売開始
定休日:不定休
《写真提供》和栗専門 紗織
築100年の京町家を、昔ながらの土壁や間取りを生かした古い建築様式はそのままに、リノベーションが施された京町家カフェ「aotake」。季節の設えとともに、ゆっくりと香り高いお茶を楽しめる古民家カフェです。
「aotake」でいただけるお茶は、茶師から直接仕入れるこだわりの日本茶、フルリーフタイプの紅茶、初心者でも飲みやすい台湾茶の3種類から選べます。お茶は2煎、3煎と時間をかけて茶葉の味や香りの変化を楽しむことができます。「煎茶 和束茶」に付いてくる小菓子「豆腐白玉」はもちもちとした食感が病みつきに。季節毎のタルトも美味しいです。
坪庭を眺めながら、お茶を時間をかけて丁寧に味わうことのできる場所は、日頃から頭の中を忙しく情報が行き交う現代に生きる私たちにとって、大変貴重です。床の間には掛け軸や骨董品、季節の花が飾られ、訪れる人の心を癒してくれます。オーナー自ら煎れてくださる香り高いお茶を飲みながら、古都の静寂を感じてみてください。
住所:京都府京都市下京区七条通高倉材木町485
アクセス:JR京都駅徒歩8分
京阪電車七条駅徒歩8分
七条駅から458m
営業時間:11:30〜17:30
定休日:火曜日・水曜日
《写真提供》aotake(アオタケ)
創業明治八年の老舗の茶筒屋として“百年使えるくらしの道具”を提供する開花堂。
そんな老舗の物作りのエッセンスが詰まったカフェが、京都駅周辺の喧騒から少し離れた閑静な場所にあります。その昔「京都市電の車庫」だったビルを改築し、新しくkaikadoカフェとして生まれ変わりました。店に入ると、まず目に飛び込んでくるのが天井が高い空間、そして無機質な壁にデザインされたガラス窓、ナチュラルな木の家具が置かれ、奥にはテラス席もあり、どこか懐かしいレトロな雰囲気も漂います。端正にディスプレイされた茶筒や、美しい青鼠色のカップなど、細部にこだわりが感じられます。
飲み物は、「開花堂のお茶・玉露雁金」や、「釜炒り茶」がオススメ。昔ながらの釜炒り製法で仕上げた透明感のある味わいが楽しめます。コーヒーは、伝説の焙煎人中川ワニさんによるブレンド「中川ワニ珈琲」のほかにも紅茶、ほうじ茶、ほうじ茶ラテ、緑茶など沢山のメニューからお好きなドリンクを選べます。
イチオシは、茶筒で作った丸い形がかわいらしい「kaikadoチーズケーキ」です。人気の抹茶ラテに丸久小山園の抹茶アイスを載せた抹茶フロートもオススメ。トッピングあんこもオプションで追加できるので、是非お試しを。ゆったりとしたソファ席で贅沢な時間を過ごせます。
住所:京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
アクセス 七条駅から320m
営業時間:11:00~18:30(L.O.18:00)
定休日:木曜日・第1水曜日、不定休
今回は、京都の趣を感じる古民家カフェをご紹介していきました。百年建築といわれる京町家や古民家をリフォームしたカフェや宿泊施設は、新しい施設にはない昔ながらの情緒を感じさせてくれます。ご紹介した古民家カフェ7選以外にも、京都の繁華街・河原町〜穴場の多い五条エリアのカフェもご紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。まだまだ他のエリアにもご紹介しきれなかった素敵な古民家カフェがありますので、引き続きお届けいたします。お楽しみに!