
京都の食文化を語るうえで欠かせない存在が「おばんざい」です。
おばんざいとは、懐石料理などの特別な京料理とは異なり、京都の家庭で古くから親しまれてきた、日常の家庭料理のおかず全般のこと。毎日の食卓を支えてきた、暮らしに根付いた味わいです。
おばんざいの根底にあるのが、「始末(しまつ)」の心。食材を無駄にせず、茎や根、皮まで、使える部分はすべて活かし切るという考え方は、節約であると同時に、自然や食への敬意を表しています。こうした工夫の積み重ねが、京都ならではの家庭料理を育んできました。

かつては「おふくろの味」として、家庭の中だけで受け継がれてきたおばんざい。その素朴でやさしい味わいは、健康的でバランスの良い食事として注目され、今では国内外のお客様にも親しまれる存在となっています。
おばんざいは、京都の歴史や文化、そして人々の暮らしの知恵を、食を通して感じられる料理です。京都滞在の際には、ぜひ旅の楽しみのひとつとして味わってみてください。おすすめのお店については、スタッフまでお気軽におたずねください。